【業者比較】大規模修繕のおすすめ会社ランキング10選|選び方のコツも解説

2023年4月14日

マンション大規模修繕市場は、約7,000億円と言われています。その市場には、管理会社系・ゼネコン系・専門会社と多くの修繕工事会社が存在し、しのぎを削っているのです。

今回は、マンション大規模修繕のおすすめ会社をランキング形式で発表します。さらには、大規模修繕会社を選ぶときのコツも解説しますので、最後までご覧ください。

大規模修繕の会社比較ポイント

数多く存在する大規模修繕の会社を選ぶとき、見積もり金額以外の重要なポイントがあります。会社選定の入口として、簡単に比較できる2つのポイントがこちらです。

  1. 大規模修繕の経験値
  2. 売上高

それぞれの比較ポイントを順番に詳しく紹介します。

大規模修繕の経験値

1つめのポイントとして重要なのは、大規模修繕の経験値です。なぜなら、工事前に予測できないことが起こった時、経験値のある会社ならこれまでの経験から対処方法を導き出すことができるからです。

大規模修繕は、多くの人が関わる長期のプロジェクトなので、どうしても予測できないことが起きてしまいます。経験の浅い会社だと大きなトラブルにつながることもあるので、会社がどれだけ経験を持っているかが重要と言えます。

予測できないことが起こったとき、過去の実績が多ければ多い程、対処法を知っている可能性が高いでしょう。

例えば、外壁の劣化が多く発見されたときに、どういう工法を選択するべきなのか過去の実績から判断することができます。また、居住者側に莫大な費用負担にならない術もアドバイスしてもらえるでしょう。

大規模修繕は、建築工事の中でも特に経験値が必要です。併せて、依頼しようとするマンションと同じ形状の工事経験があるかも確認しましょう。

売上高

大規模修繕の売上高は、工事の数に比例します。売上高が数千万円だと、年間で1~2件ほどの大規模修繕しか行っていません。

理想を言えば、売上高10億円以上の会社を選択しましょう。大規模修繕が終わったあとに、小規模な修繕を依頼することもありますので、簡単に潰れない会社を選んでおくといいでしょう。

大規模修繕の会社を選ぶコツ

大規模修繕の会社を選ぶとき、単純に比較することは出来ないけれど、必ず確認しておきたいことがあります。

確認しておかないと、思っていた対応をしてもらえず後悔することになるかもしれません。ここでは、大規模修繕の会社を選ぶコツとしてお伝えします。

資格者数を見る

大規模修繕の現場管理は、一級建築施工管理技士の資格を持っている人に行ってもらいたいところです。一級建築施工管理技士は、工事現場を監督するための国家資格なので、言わばプロの現場監督と言えます。
資格者の多い会社は、資格取得のためのバックアップ体制が整っており、社員教育も充実しているのです。

アフター部門の有無

大規模修繕には、アフターメンテナンスが付きものです。アフターメンテナンス部門を有している会社は、工事が終わったあとのサポートが充実しています。アフターメンテナンス部門があれば、定期的に訪問しメンテナンスを行ってくれます。
建物にとって、細やかな修繕は長寿命化につながりますので、アフターメンテナンスを大切にする会社を選びましょう。

大規模修繕のおすすめ会社ランキング10選

それでは、大規模修繕のおすすめ会社ランキングを発表します。このランキングを参考にお住いのマンションに合った会社を選ぶようにしましょう。

1位 株式会社カシワバラ・コーポレーション

出典:カシワバラ・コーポレーション公式

カシワバラ・コーポレーションはマンションの建築・修繕を行っている会社です。2023年は25,000戸以上の大規模修繕を行っており、修繕会社としてはトップクラスの実績といえます。

カシワバラ・コーポレーションの強みは、スタッフのサービス力。口コミでは「対応が非常に良い」「スケジュールなどが小まめに周知されている」「施工の質が良い」などの評判が集まっています。

有資格者が多いのもカシワバラ・コーポレーションの魅力。国家資格である「一級建築士」や「一級建築施工管理技士」の取得者が多数在籍しています。確かな知識と技術を身につけたスタッフが現場に当たるので、高品質な工事が期待できるでしょう。

売上 585億300万円(2022年)
創立年月日 1949年3月1日
社員数 927名
対応エリア 全国区

2位 建装工業株式会社

出典:建装工業株式会社公式

建装工業株式会社は創業以来120年の歴史がある会社です。2023年には大規模修繕会社ランキングで2位に選ばれています。

年間実績は30,000戸以上。北海道~九州まで幅広い地域で対応できるのも魅力です。耐震工事やソーラーパネルの設置などの改修工事も行っているので、マンションのグレードアップを目指したい方にもおすすめ。

120年間で培ったノウハウと信頼で、お客様の要望に幅広く応えてくれるでしょう。

売上 517億2,800万円(2022年)
創立年月日 1903年
社員数 836名
対応エリア 全国区

3位 株式会社ヨコソー

出典:株式会社ヨコソー公式

会社ホームページで工事のポイントや工法について発信するなど、居住者が知りたいことを伝えてくれる会社です。

創業以来、まじめに実直に取り組んでいる、実力のある会社です。対応エリアを関東圏に絞っており、会社として意思統一も図れていますので安全面・品質面ともに高水準であると言えます。

売上 93億645万円(2022年)
創立年月日 1908年10月1日
社員数 201名
対応エリア 関東圏

4位 ヤマギシリフォーム工業株式会社

出典:ヤマギシリフォーム工業株式会社公式

安全面と品質面に力を入れている会社です。2023年2月に、磯部塗装株式会社のグループ傘下に加わりました。磯部塗装株式会社の橋梁事業・コンクリート保全事業のノウハウと、大規模修繕のノウハウが融合され、さらなる技術力の向上が期待されます。

売上 82億3,868万円(2022年)
創立年月日 1917年3月
社員数 153名
対応エリア 全国区

5位 株式会社長谷工リフォーム

出典:株式会社長谷工リフォーム

株式会社長谷工リフォームは、株式会社長谷工コーポレーションの大規模修繕部門です。長谷工グループではマンションの建設・管理・修繕などを担っています。新築マンション施工件数は69万戸、管理は42万戸、修繕は79万戸にも及びます。

長谷工リフォームが人気の理由は、幅広いサービス力にあります。例えば、「住優師」による調査がその一つです。住優師は「建設」「設計」「管理」「修繕」の経験を持つ建物のプロ。様々な視点から建物調査をしてくれるので、質の高い調査を行ってくれます。

他にも、長谷工独自の技術やお客様に寄り添ったサービスなどが好評を呼び、「サービス力が高い」などの口コミが集まっています。

大規模修繕に関する様々な業務を委託できるので「実績と信頼のあるプロに任せたい」という方におすすめです。

売上 282億円5,000万円(2022年)
創立年月日 1978年9月7日
社員数 553名
対応エリア 全国区

6位 株式会社ティーエスケー

出典:株式会社ティーエスケー

千葉県に、マンション大規模修繕に特化したショールームを構えており、工事の見える化を推し進めている会社です。大規模修繕のショールームを所有している会社は珍しく、大規模修繕業界での差別化に成功している会社と言えるでしょう。

売上 78億3,000万円(2022年)
創立年月日 1945年8月
社員数 186名
対応エリア 関東圏

7位 シンヨー株式会社

出典:シンヨー株式会社公式

建設業で働く女性を積極的に応援している、社会貢献に力を注いでいる会社です。大規模修繕は、住民との接点が多いため、細やかな気配りを得意とする女性が活躍できる建設業と言えます。

近年、建設業界で女性の雇用が重要視されていますので、ニーズを捉える力のある会社と言えるでしょう。

売上 108億5,000万円(2022年)
創立年月日 1930年5月15日
社員数 252名
対応エリア 全国区

8位 株式会社富士防

出典:株式会社富士防公式

株式会社富士防は、1989年に防水工事を専門として創業された会社です。現在は大規模修繕の元請けとして工事を受注し、大規模修繕の管理なども行っています。

富士防の魅力は、防水工事が自社施工であること。自社の職人が防水工事を行うため、下請けに依頼する際の中間マージンが発生しません。富士防に防水工事を依頼すると、工事費用を他より抑えられる可能性があるのです。

女性のスタッフによる現場のパトロールも人気の一つ。身だしなみや整理整頓を実施することで、現場環境の維持・保全を徹底。お客様の目線で心地よいサービスを提供してくれます。

「防水工事に力を入れたい」「費用を少しでも抑えたい」という方におすすめです。

売上 98億6,100万円(2022年)
創立年月日 1989年1月
社員数 176名
対応エリア 関東圏・中部地方

 

9位 株式会社小野工建

出典:株式会社小野工建

株式会社小野工建は、1979年から大規模修繕を行っている会社です。大規模修繕会社ランキングでは2年連続一位を獲得。お客様第一のサービスが人気の企業です。

小野工建が人気の秘密は「現場責任者の質の高さ」。口コミでは「現場責任者の対応が良い」「指示が的確」「指揮がしっかりとられていた」など、お客様から高評価を得ていることが分かります。

現場責任者はお客様と職人をつないだり、工事の進捗を管理したりする重要な役割を担っています。大規模修繕が成功するかどうかは、現場責任者にかかっていると言えるでしょう。

「安心・安全の工事を行ってもらいたい」という方は、工事後のアフターフォローもついてくる小野工建がおすすめです。

売上 60億4,000万円(2022年)
創立年月日 1968年8月
社員数 94名
対応エリア 関西圏・中部地方

10位 ダイワテック株式会社

出典:ダイワテック株式会社

比較的新しい会社ではありますが、裏を返せば成長力があります。社員数も少ないので会社として意思統一が図れており、これからが期待されます。またホームページで、SDGSへの取り組みを打ち出すなど社会貢献に対する思いも強いことが伺えます。

売上 42億2,153万円(2022年)
創立年月日 1983年10月
社員数 65名
対応エリア 関西圏・関東圏・九州地方

大規模修繕の業者選びに悩んだら大手がおすすめ

大規模修繕の業者選びに悩んだ場合は、実績と信頼のある大手を選ぶのがおすすめ。それぞれの会社に個性がありますが、基本的な工事の流れは変わらないからです。

「大手だと費用がかかるのでは…?」

と思う方もいるでしょう。確かに「大手=費用が高い」というイメージがあります。実際はそんなことはありません。大手の中には、次のような工夫をしている会社もあります。

企業が行う工夫

  • 自社で職人や材料を揃え、中間マージンを削減
  • 工事の付加価値を高め、費用以上のサービスを提供

この記事では、大手の中でも上記のような「費用が安い」「コスパが高い」会社を選りすぐって紹介しています。もし迷った場合は、この中から相見積もりをとって、一番費用が安いところに依頼するのがおすすめです。

大規模修繕の会社ランキング【まとめ】

大規模修繕は、人が住んでいる中で行われる特殊な建設工事です。工事中に居住者側が協力しなければならないこともあります。そういった点で、工事会社とのコミュニケーションが大切になるのです。

大規模修繕の会社ランキングを参考に、住んでいるマンションに合う会社を選んで下さい。

最後に、今回紹介した大規模修繕業者おすすめランキングをおさらいしておきましょう。